レ・トワール・デュ・ソレイユ【LES TOILES DU SOLEIL】＝「太陽の生地」の名のとおり、照りつける太陽と豊かな土壌の、スペインに程近いフランス最南端の村で生まれました。 19世紀後半、その村「サン ロラン デュ セルダン」でサンダル産業が盛んになり、1860年にサン・ガルセリ社が設立されたことがそもそもの始まりとなります。サン・ガルセリ社は今もなお引き継がれる力繊機を導入し、ソールに使う縄ヒモ“エスパドリーユ”のサンダルメーカーのリーダーとなり、文化圏としては州都バルセロナをもつカタロニア地方（カタルーニャ）全域に販路を広げることとなりました。 しかし、1994年、唯一残っているテキスタイルメーカーであったのですが、閉鎖寸前。そこで、装飾化・インテリアデザイナーでもあるかカタロニア出身の“レ・トワール・デュ・ソレイユ”という社名を授かることになりました。
カタルーニャは、ミロ、ダリ、マティス、ドラン、ピカソなどに影響を受与え、多くのアートを生み出した魅力的な地域です。この地方のライフスタイルを生地を通じて世界中に伝えたい、そんな思いから、生地には多くのカタロンの地名・人物名・建造物名が付けられています。
代表的なものはCOLLIOURE（コリウール）、地中海沿岸の美しい港町です。 地中海のブルー、赤や黄色の舟、水面に映る色とりどりの町並。その街に息づくカラーをそのままストライプにデザインしたCOLLIOUREの生地は、世界中で大人気の柄となりました。そんな土地の美しさを忠実に再現するために、糸からこだわり、厳選された色に染めているのはレ・トワール・デュ・ソレイユの誇るストライプ生地です。 そして、そのこだわりの色を半世紀以上前の繊機を用いて紡ぎ、独特の風合いを今も新鮮に蘇らせています。 多彩なフランス文化をテーマに伝統的な製法で織り上げられた独自のストライプの生地が認められ、このたびレ・トワール・デュ・ソレイユの生地はフランス政府より重要文化財に認定されました。
